2009年8月18日火曜日

カラオケ(29日)

スタッフ鈴木が現在帰省中でPCを触れない環境にあるとのことなので、笠井が代筆いたします。

以下、鈴木君の文章です。



今回は三日目の夜、スタッフと参加者全員でカラオケに行ったことについて報告します。

シャンチー対局セッションのあと、私たちは千駄ヶ谷から会場である渋谷へ移動しました。しかし、お別れ会が始まるまで時間があったので、近くのカラオケ店へ。

日本と違って、外国ではカラオケはやはり珍しいようです。

私は笠井さん、牧野さん、中村さん、丸山くん、そしてVoonと一緒の部屋へ。



みなさん個性溢れる歌を歌ってくださいました。特にブーンは日本の音楽にも詳しく、きれいな日本語を披露してくれました。


(別室の様子)

2009年8月10日月曜日

シャンチー対局セッション

こんにちは。AISEPスタッフの細川です。


私からは、AISEP2009の3日目(7/29)午後に千駄ヶ谷の栄光ハイスクールVAWで行われたシャンチー対局セッションについてご報告いたします。

なおシャンチーのルールについては、所司先生のシャンチー入門コーナー(http://www7b.biglobe.ne.jp/~shg/80496703/)で詳しく紹介されていますのでご覧下さい。チェスと同じく取った駒を使えないので、引き分けも多く先手有利なゲームです。

今回北京から来日した李軒さんは象棋大師という称号を持っています。「大師」とは、チェスでいえばMasterにあたる称号で、中国全土でも100人ほどしかいません。実際、李軒さんは中国の国内ランキングでも75位に入っているプロレベルのプレイヤーです。

また、同じく今回来日した楊睍さん、任剛さんも一級棋士(大師の1つ下)の称号を持つ強豪ということで、将棋交流の次はシャンチーでも交流しようというわけです。

今回のセッションには世界シャンチー連合会・棋聯大師(FM)でもある所司先生にご来場いただき、日本シャンチー協会からも2名の方がお見えになりました。また片上先生、北尾先生にも飛び入りでご参加いただきました。


まずは李軒さんにシャンチーのルールについて解説してもらいました。


李軒さんの説明は非常に分かりやすく、日本側も容易に理解することができたようです。

一通り解説が終わったあとは日本側が北京大生に挑戦する記念対局です。一局目は不肖ながら私が李軒さんに挑戦することに。ちなみに私はシャンチーについては初心者で、ネット対局を合わせても計20局程度しか指していません。一方、李軒さんはプロと言っていいレベル(大学入学前は吉林省チームのレギュラーとして実際にプロとして活動していたみたいです)なので、駒落ちで指させてほしいと言ったのですが、「初手合の人に駒落ちは失礼に当たるので、平手で」と言われ、平手での対局に!


任剛さんが持ってきていた中国のチェスクロックを使って対局開始です。

今回のセッションでは所司先生に記念対局の同時解説をやっていただきましたが、先生の同時解説がとても丁寧で、日本側のスタッフや参加者たちから「へー」「なるほど」という声が何度も上がりました。

対局の内容ですが…序盤の15手くらいまでは何とか互角に指せたものの、読み抜けで馬をタダで取られては勝負になりません。最後はお手本のようにきれいに寄せられて負け。読み抜けさえなければもう少しまともな対局になったのでしょうが…いい勉強になりました。

予定ではこのまま自由対局に移るつもりでしたが、もう一局記念対局をやりたいという北京側の希望により2局目が行われることに。 2局目は楊睍さんと日本側スタッフの鈴木くんの対局となりました。

この対局も序盤は互角の立ち上がり。中盤に入って鈴木くんに見落としがあり楊睍さんが一本取った形に。鈴木くんも懸命に粘りましたが最後は時間切れ負け。とはいえ、いい対局だったと思います。


このあとは自由対局を1時間半ほど行いました。


北尾先生と握手しているのは、今回来日した北京大シャンチー部女性部員の楊帆さんです。

こちらは所司先生VS李軒さんの日中トップ対局。熱戦が続きましたが最後は李軒さんが制しました。






セッションの最後に 、所司先生から北京大生に扇子と色紙がプレゼントされました。



日本でシャンチーに触れる機会はなかなかないので、特に日本側参加者・スタッフにとっては貴重な体験となったシャンチーセッションでした。

2009年8月9日日曜日

プレゼント交換

今回の企画では日本側スタッフと中国からの参加者の間でプレゼントを交換しました!

北京大学の学生からは、シャンチーの駒と北京大学のしおりをいただきました。

この駒は、実際遊ぶためのものと言うよりはコレクション的価値があるものだそう。
50年位前によく使われた素材だそうで、いまは余り流通していないそうです。
そんな貴重なものをいただけたなんてとっても光栄な事ですね!

またこのしおりは、北京大学のロゴが入った公式グッズだそうです。凄く綺麗な金属製です!
私はいま読んでいる詰め将棋の本に、リコーさんに頂いたブックカバーをかけ、このしおりを使っています(笑)


そして日本側からのプレゼントは、LPSAさんから頂いたグッズです。今回LPSAさんには沢山の物資をご提供いただきました。本当にありがとうございます!




詰め将棋の日めくりカレンダーや、駒の動かし方が書かれたコルクのコースター、駒の絵が描かれたシール…そしていま巷で話題のどうぶつしょうぎまで!
絵柄も可愛いしルールもわかりやすくて、その場で開封して遊ぶ姿も見られました。
単純なように見えて奥の深いゲームに、みんなはまってしまったようです。


また、クリアファイルや棋譜ノートも沢山頂きました!
ちゃっかりスタッフの私ももらってしまいました。特に棋譜ノートは参加者の皆も喜んでいました。これで棋力アップですね!

LPSAさん、本当にありがとうございました!御礼の記事が遅くなってしまいすみませんでした。

2009年8月6日木曜日

1日目の夕食まで

AISEP1日目は、まずはマレーシアからの参加者のVoonさんを空港まで迎えに行くことから始まりました。
7時半ごろ成田空港に僕(刀禰)と澤田さんで空港の到着ロビーに行き、待っていると、無事合流することができました。

上はその時の写真です。
澤田さんが作ってくださった可愛らしいカードがとてもいい感じです!

その後は電車に乗り、Voonさんとゆっくり色々な話をしながら荷物を預けに浅草のホテルへ向かいました。
ホテルに着いたときは疲れていたので、ホテルのロビーで少し休憩がてら僕とVoonさんで将棋を指すことに。
すると外国人の方に声をかけられるかけられる。
やはり将棋には人を惹き付ける力があるんだなー、と実感しました。


お昼近くになり、スタッフの牧野さん、鈴木さん、佐藤さんと合流すると、声をかけてきた外国人の方の中で最も仲良くなったAndyさんも一緒にその後のお昼を食べに行きました。

お昼の間にも色々と話すことができ、とても有意義でした。

お昼を食べ終わった後は僕と牧野さんと鈴木さんとVoonさんで御徒町将棋センターに向かいました。

上の写真はVoonさんが将棋を指しているところです。
どうやら楽しんでいただけたようで本当に良かったです!

この後はホテルに一旦戻り、皆さんと合流してから夕食に向かいました。
夕食については中村さんがもう既に投稿されていますのでそちらをご覧ください。

27日 北京大学の方々のお迎え

AISEPスタッフの鈴木です。

私からは一日目(28日)の夜北京大学の方々をお迎えしたことについて報告したいと思います。


マレーシアからの参加者Voonとの東京巡りを終えて、一同は宿泊場所である浅草のサクラホステルにチェックイン。サクラホステルは日本にやってきた外国人が安く泊まることのできる場所として有名です。


スタッフ揃ってのミーティングの後、Welcome Party組は会場へ、そして私とスタッフの一人である細川さんは北京大学の方々を迎えに成田空港へ向かいました。


乗っていく電車のダイヤが乱れていたり、国際便の到着時間が大幅に遅れるなどのトラブルに遭いましたが、なんとか北京大学の方々と合流することに成功。細川さんの中国語で意思疎通を図ることができました。細川さん、格好良かったです。


結局、我々がホステルに到着したのは真夜中を過ぎた午前一時くらいでした。あの時は、もしかすると帰れないのではと心配しました。はあ~Welcome Party組が羨ましい…

2009年8月5日水曜日



こんにちは。
3rdAISEPに参加させて頂いた
早稲田大学先進理工学研究科修士1年佐藤信彦です。
自分からは、AISEP二日目、7月28日(火)に行われた
『駒場発!羽生名人駒場に来たる!"日中将棋交流プログラム"』
でのディスカッションの成果発表と羽生名人からのコメントについて
書かせて頂きたいと思います。



二つの班に分かれてディスカッションしました。
その内、History(歴史), Culture(文化)について羽生名人から
頂いたコメントを中心に振り返ってみたいと思います。

①一見当たり前だと思っていることでも、他を知るということで、大きな発見がある。
②将棋にしてもシャンチーにしても長い歴史があり、時代背景がある。
③各国の将棋の根幹には、縁台将棋がある。

日中交流プログラムを通じて、歴史、文化的な背景を知ることにより、大きな発見がありました。
私自身シャンチーで対局するのは、今回が初めてだったのですが、
羽生名人も仰っていましたが、ゲームとしてもダイナミックであるとともに、
制度としてもダイナミックであると感じました。
制度とは、国がシャンチーをスポーツとして位置づけている所が挙げられます。

国との連携がシャンチーは非常に強いようにも感じました。



シャンチーの歴史と文化から日本将棋も学ぶべきところが見えてきたように思えます。
具体的には、歴史、文化の提言に、オリンピックの様な経済効果を狙うとありましたが、
将棋で世界大会を開き、地方自治体と連携することにより、
互いに良い制度を作るといったことが挙げられます。
世界大会は開かれていますが、これには、日本人のプレーヤーの将棋のレベルが
諸外国に比べ高いことも挙げられると思いますので、
ノンジャパニーズの部門を作るなどして、大会を開く必要もあると思います。
海外普及をする活動もこれからますます重要になってくると思いました。



プレゼン非常に緊張しましたが、本番になると、自然に話せたように思います。
三秒黙ることを意識して何とかこなせた気がしました。
榎本さんから『練習の50倍良かったよ!』
と言われた時は、イメージして練習し、本番に臨むことは大事だなぁと思いました。
また、今回北京大生とディスカッションしましたが、一番の悩みは言葉の壁で、
コミュニケーションを取れる一つの言語、日本語、英語、中国語等などを学ぶ必要が、あると強く感じました。

三泊四日のAISEPはあっという間で、非常に貴重な時間を経験し、成長できたと思います。


3rdAISEPお疲れ様でした。
来年は4thAISEPが北京で開かれると良いですね。
3rdAISEP有難うございました。
































farewell party

3日目(29日)の夜は、farewell partyという事で、日本レストランシステム様にご協賛いただいて盛大な飲み会を開きました。
とても美味しい料理とお酒で、みんな楽しむことが出来ました。
日本レストランシステム様、ありがとうございました。


参加者・スタッフの他にも、AISEPを行うに当たってご協力いただいた沢山の方をお呼びし、とても盛大な会になりました。
3日間の日程を終えてスタッフと参加者はとても仲良くなり、なんと飲み会の机でシャンチーを指す姿も見られました!

私はマレーシア人のVoonと同じ机だったので、とくに沢山喋りました。
Voonはできる事なら日本で将棋のプロになりたいと思っているので、「じゃぁ師匠を立てなきゃね!」という話をしたら「僕の師匠は本なんだ」と言っていました。
彼の周りには将棋をさせる人がほとんどおらず、いてもそこまで強くないようで、インターネットで本を買って日々稽古しているそうです。
マレーシアには昨年、小林健二九段がいらして指導をして下さったそうですが、もっともっと直接将棋を習える環境があればいいと思いました。
しかしその為には、1つ前の記事で中村君が書いていたように、将棋に触れやすい環境を作る事、ひいては知名度を上げることから始めなくてはいけないと思いました。


また、余談ですが、お料理で出たつくねを見たVoonが怪訝な表情をしていたのが印象的でした。
「これはつくねって言うんだよ。ものをこねくり回すことを動詞で「捏ねる(つくねる)」って言うから、そこからとって「つくね」なんだよー」といったことを説明したら納得してくれました。つくねは、海外には無い形の食べ物なのかなぁと思いました。



最後には、スタッフみんなから責任者笠井さんへのお疲れ様の花束贈呈がありました。
笠井さんが好きなひまわりの花を沢山入れた花束で、勿論サプライズ企画だったので大いに盛り上がりました。
喜んでもらえてよかったです。



なお、このpartyについて、リコー将棋部の馬上さんがブログの記事にして下さいましたので、紹介させていただきます。
Precious time
馬上さんには会期中本当にお世話になりました。ありがとうございました。

Welcome Party

こんにちは。スタッフの中村です。
AISEP 2009の最初のコンテンツと言えるWelcome Partyについて書かせていただきます。

27日の夜、栄光さんのご協力の下、浅草橋の近くの「ダーク・ホース」という店でWelcome Partyを開きました。

飛行機の便の関係上、残念ながら中国の学生は参加できませんでしたが、栄光さんの担当者の方をはじめとして、東大将棋部の方、AISEPに興味を持ってくださった社会人の方、マレーシアからの参加者のVoonや日本人参加者などが参加した賑やかな会になりました。


そこでは、自己紹介ののちに、外国での将棋事情などについて個々で話しました。
それでわかったことは、外国では相当な熱意のある人しか日本将棋に触れられないという現状があることです。日常生活の中に、もしくは少し手を伸ばせば日本将棋があるようにしたいと思いました。そのためには、英語で多くの情報を発信していく必要があると感じました。


また話は一般的な仕事や教育にも及び、日本と外国の制度の違いや特徴がわかり、とても有意義な時間を過ごせました。

リコー訪問

28日は朝からリコー訪問をしました!
実は前日の夜に北京組が到着していたのですが、ホテルが合わないとのことで急遽北京組は私たちと違うホテルに泊まっていたので、彼らをまず迎えに行くことから一日が始まりました。

当初ホテルを予約する際にスポンサーの目途もたっておらず、中国側に一部負担してもらう可能性もあったのでできるだけ安く、かつ参加者スタッフみんなが一緒に泊まれるところがいいと考えて浅草の外国人向けドミタリーを扱っているホテルを予約していたのですが、確かに歓待するには少し質が悪かったかもしれません。

こんなアクシデントがありながらも、臨機応変に対応できたスタッフ+参加者(特にブルネイから来たブーンは中国語と英語の通訳をしてくれました^^;)にはとても感謝しています。

9時に東銀座駅に到着し、通訳の方と待ち合わせ。通訳のお二人もとても賢い方々で、将棋の専門用語などにも柔軟に対応してくださりました。

リコー本社での写真です。メビウスの輪に「WELCOME AISEP」の文字が!素晴らしいお気遣いに感謝することしきりでした。






【MTG】
この日はリコーの会議室を借りて、MTG。簡単に自己紹介をした後、二班に別れてディスカッション。プロジェクターがある素晴らしい会議室のおかげで、事前に用意していたパワポが使えてとてもありがたかったです。

ディスカッションは、「将棋」×「教育・社会」組と、「将棋」×「歴史・文化」組に別れて行いました。
各担当は以下の通り。

■「将棋」×「教育・社会」

Yang Xian  北京大学法学院 本科4年(左)







Voon Chow Fui Taylor’s College,Diploma in Construction Management, Semester 5







榎本一希    慶應大学経済学部3年







■「将棋」×「歴史・文化」

李軒(Li Xuan) 北京大学史学系 研究生2年







任剛(Ren Gang) 北京大学考古文博学院 本科2年(右)







佐藤信彦 早稲田大学工学部修士1年







時間が少なかったので、将棋とシャンチーが置かれている基本的な事項の確認が多かったと思います。たとえば、シャンチーは政治的な面から国の保護が手厚いこと。北京大学はシャンチーの特別入学制度を設けていること。将棋は単位認定科目として高校などで特別授業が行われていること。

詳しくは28日午後のパワーポイントをご覧ください。
なかなかネットなどで調べられてもどういう背景があるのか、どういう政治的事情が絡んでいるのか、それを学生がどう捉えているのかは直接会って話して初めてわかることだと思います。この短い時間の中でなされた議論はとても意義深いものであったと思います。



【リコー会社見学】
MTGの後はリコーの会社内にある見学ブースの中で、リコーの先進事業に関するビデオを見たあと、プリンターなどが置いてあるブースの見学をさせていただきました。1500万ほどするコピー機や、閉じ込葉書が簡単に作れる機械などが置いてあり、意外に(?)学生たちの食いつきがすごくて質問を受ける人がたじたじしていたのが印象的でした。









【お食事会】
その後、近くのレストランでお食事。それまでゆっくり話す機会がなかったので、参加者スタッフとも親交を深めていたようです。またリコーさんに記念品としてブックカバーなどをいただきました!
何から何までお世話していただき、ありがとうございました!
充実した午前中を送ることができたと思っています。

羽生先生に質問!

AISEP2日目,駒場にお越しいただいた羽生先生への質問タイム。

まずは李軒君。
歴史学科に所属する彼の質問は,以下の通り。

Q. 日本将棋の発祥は? 
A. インド発祥のチャトランガであると考えられる。

Q. その歴史的資料はあるのか?
A,1000年前~1500年前頃に日本に伝わったと言われているが,
文献学的な証拠はないと思われる。

Q. 今の将棋の形になったのは?  
A. 約400年前。それ以前には将棋のルール変更は何度もあり,その度に将棋の形は変わった(大将棋など)。

Q. 400年前に現在の将棋の形が定まった時,将棋を指していたのは庶民?上流階級?
A. 約400年前に幕府が現在の形の将棋を認定して以降,家元制度で成り立つ「プロ」が存在した。しかし彼らは将棋を指すのではなく,詰将棋を作ってお上に献上することを主な仕事としていたため,将棋を楽しんで指す一般大衆との交流はなかったと考えられる。





次はマレーシアからの参加者,Voonの質問。

Q. 外国人は日本のプロ棋士になれるか?
A. 可能とおもう。
かつては日本で生活しないとプロのレベルに達することは難しかったが,
現在はインターネットで,ある程度のレベルに到達することは容易になったため
海外でプロ棋士を目指す人が出てくる,というのは自然なことと思う。
しかし現実問題として,東京や大阪での生活にかかる経済的負担は大きいように思う。

Q. もしその困難を乗り越えられたらどう思うか?
A. 相撲の世界では,横綱でも大関でも海外出身者が大部分。
ウィンブルドン現象といわれるように,あらゆる分野がグローバルに開かれた現在の世界では
将棋界に他の国の人が参加するようになるのは,時間の問題ではないか。

次は,通訳の李さん

Q. 羽生先生の睡眠時間は?スランプはどのように乗り越えるか?
A. まちまちだが,6~7時間は寝ているので,ふつうの人と同じぐらい(笑)。
スランプは,その原因が実力か不調かを考える。
実力のときは,自分の力不足なので,努力あるのみ。
たまたま巡り合わせが良くなくて,自分のやってることが結果としてあらわれていないときは
気分を変える(生活習慣を変える,あたらしいことにチャレンジする等)。


最後は,私スタッフ澤田の質問。

Q. 20過ぎから将棋を始めた人に,どのように将棋の楽しみ方を教えるか,
またどうしたら上達するか?
A. 将棋を続けていくのに大切なことは,難しい本を買ってよむのではなく(嫌になるから),
一手詰めや3手詰めなど,簡単なことをたくさんやる。
基礎をきっちりすれば,年齢が上がった方が応用力も高いので,
年齢が上がった人でも,決して遅くはない。

**************

将棋の歴史や,外国人が日本のプロ棋士になる可能性から
羽生先生の睡眠時間とスランプの乗り切り方など,様々な質問がなされました。

今回最も印象的だったのは,やはり自分のした質問です(笑)。

将棋が好きな人には,小さい頃からずっと指している人
あるいは指さないまでも,何らかの形で小さい頃将棋に接していた人がほとんど。
そんな人たちに囲まれて,初心者の私との棋力の差は歴然で
棋譜を見てもわからない,棋譜を見て言ってる友達の言葉がわからない,
将棋は異世界だ,やめよう,となることが非常に多かったのです。
ですから将棋を小難しいものとしてではなく,まずは詰将棋のようなパズルと捉えて
はじめのうちは簡単なものをたくさんやって,嫌にならないようにするという羽生さんのアドバイスには,思わずうなってしましました。

ルールを覚えたらまず簡単な詰将棋を,パズル感覚ですること。
子供の頃に将棋に触れる機会がなかった大人への将棋の普及にはとても効果的ではないでしょうか。
将棋の棚ではなく,クロスワードパズルや数独の雑誌の棚に,
とっつきやすい表紙で簡単な詰将棋パズルみたいなのが書店に並べば
きっと将棋に興味を持つ人,出てくると思います。そうなればいいのになぁ。

そんなこんなで私澤田は,この日以来毎日のように
ネットで本で,3手詰めをしています・・・!
こんにちは、AISEPスタッフの丸山です。
私からは、2日目(28日)午後の最初のイベント、北京大学の学生と東京大学将棋部の学生との将棋での交流対局について報告したいと思います。


昼食の後、一同は東京大学駒場キャンパスに移動。
駒場キャンパスに到着後、早速北京大学と東京大学の学生との交流が始まりました。
まずはじめに、お互いの親睦を深めるという意味で、北京大学の学生&東京大学の学生、その他の参加者やスタッフも混ぜて1チーム約20人のリレー将棋を行いました。


当初の予定とは異なり、意外と皆さん真剣に将棋を指していました。
それでも、大勢の人が一緒になって将棋を指すという機会はなかなかないので、真剣さの中にも談笑があったり、相談し合ったりするなど、親睦という意味では良かったと思います。


投了図。

リレー将棋の後、東大将棋部の学生と北京大学の学生とが1対1で将棋を指しました。


ここではお互い真剣に将棋を指していました。
何局か人を変えて指した後に、羽生先生がいらっしゃったので交流は終了。


終わって振り返ってみれば、北京大学と東京大学の学生が将棋を通じて十分に交流できたと思います。
中国にはシャンチーがあり、日本には将棋がある。この2つは同じボードゲームです。しかし、これらはそれぞれの地域に住む人たちや環境によってそれぞれ独自のルールを持つようになったボードゲームで、いわば言語のようなそれぞれの地域の文化でもあるわけです。今回、日本の将棋というひとつの文化を通して北京大学の学生と東京大学の学生が交流できたことは非常に有意義なものであったと思います。今回参加した頂いた北京大学、東京大学の学生が、これから将棋やシャンチーを通してお互いの国の文化や社会の理解をよりいっそう深めていってもらえればよいなと思っています。


最後に今回協力してくださった東京大学将棋部の皆さん、ありがとうございました。

2009年8月4日火曜日

日中将棋交流プログラム

こんにちは!スタッフ牧野です。
これからスタッフみんなで分担して、AISEP2009の4日間を振り返った報告の記事を書かせていただきます。
分担して書くため順序が前後してしまったりすると思いますが、ウェブサイトのほうにも時系列順にまとめ直す予定ですので、お付き合いいただければ幸いです。


それでは私からはまず、2日目(28日)午後の「日中将棋交流プログラム」から、東大・北京大の交流対局およびコンピュータ将棋・北京大の学生の対局へ対する羽生名人のコメントについて、報告をさせていただきます。


羽生名人は16時ごろに登場され、まず北京大学の部員と東大の部員の対局をご覧になりました。


東大将棋部のエース・谷崎君と、北京大学の象棋大師・李君の対局はちょうど終わったところで、羽生名人や観客の皆をも巻き込んだ感想戦が始まりました。
羽生名人は実際に盤上の駒を動かしてきめ細やかな検討をしてくださり、とても勉強になる感想戦となりました。感想戦終了後には両者きちんと握手をして対局終了。


続いて東大将棋部主将の武内君と、北京大学の任(れん)君の感想戦にも加わってくださいました。



その後は、東京大学将棋部員であり工学部4年生の山本一成さんが開発したコンピュータ将棋プログラムと、北京大学の任君が早指しで対局することになりました。

盤面はプロジェクタで映し出し、解説・羽生名人、聞き手・笠井さんという顔ぶれで大盤解説を行いました。

一手20秒の早指しなので解説も慌しかったのですが、羽生名人はウィットに富んでおられ、機転を利かせたおもしろいコメントを沢山下さいました。
例えば・・・
ある局面において先手後手のどちらが優勢かをコンピュータに読ませると、値で出してくれます。正の値なら先手有利、負なら後手有利で、数値が大きいほど優勢です。
そんな中、400点くらいコンピュータ将棋側が有利になった局面がありました。
そこで羽生名人が「この400って言うのはどのくらいですか?」とお聞きになったので、山本さんが「歩1枚で80点って換算しているので、歩5枚分くらいですかね」と答えたところ…
羽生名人は首をかしげながら「そんなに有利ではないと思いますが~~?!」とおっしゃり、会場には笑いが沸き起こりました!


結果はコンピュータ将棋側の勝利でした。羽生名人が、任君の指し手へアドバイスを下さったりして、感想戦が終了しました。


羽生名人は一つ一つの対局を真剣にご覧になって、とても丁寧なコメントを下さっていたのが印象的でした。
北京大学の学生たちは通訳を介して羽生名人の言葉を聞いたのですが、羽生名人の真摯な思いはきっと伝わったことと思います。