2008年6月21日土曜日

青野先生へご挨拶

先日、AISEPの開催前から色々とご指導を賜りました青野照市九段にご挨拶に伺いました。
青野先生は現在将棋連盟の理事をなさっており、渉外担当ということでためになるお話をたくさん聞かせていただきました。
夕食までご馳走になりました。ありがとうございました。



帰りに先生から右の本をいただきました!
訳者は現在イギリスのソフトウェア会社で将棋の電算化に従事しているという、ジョン・フェアベアンという方です。英字雑誌の「将棋」に定期的に寄稿なさっているという将棋好きらしいです^^















日本語と英語どちらもわかりやすく解説が施してあり、海外の方にはありがたい一冊なのではないでしょうか。
海外の参加者のために、「はじめに」の一部分だけ引用しておきます。



 将棋の指し方や戦法を解説した本は、数多くありますが、将棋の考え方や理論について、やさしく解説した本はありません。
 私は一年間にわたって、NHK将棋講座の講師を務めるに当たり、前述のことに気付き、何とかして初級の方にも解るように将棋の理論をやさしく解説できないものかと考えました。
 そこで、将棋の理論を知る上で、大切と思われるテーマを六つにわけ、それぞれのテーマの中に初級者にも簡単に理解できる段階から、有段者が読んでも参考になる段階までを取り入れることにしました。

 These are numerous books on how to play shogi or books that explain shogi openings,but there are none that explain in simple fashion how to think about shogi or the theory of the game.
When i was presenting the NHK(Japanese Broadcasting Corporation)Shogi Lectures over the period of a year,I had this in mind,and I thought about how I could explain the theory of shogi plainly so that even low-kyu players could understand.
I divided the lectures into six subjects I felt were important from the viewpoint of learning shogi theory and under the respective headings a level where even dan players could read with profit.

2008年6月11日水曜日

羽生先生の講演会では質疑応答のセッションもありました!

以下北京在住の日本人の方を含む将棋ファンの方々の質問および羽生先生の回答です。

1.上達の秘訣は何でしょうか?

Ans.
レベルによって異なりますが、囲い、詰み、戦いの起こし方などの基本を覚えた後は実践によってその感覚を磨くことが非常に重要になります。

2.森内名人との名人戦での逆転劇についての心境をお教え下さい

Ans.
非常に長手数の将棋でした。対局室と控え室があまり離れていなかったため、私がとある一手をさした直後に控え室から歓声が聞こえました。これはもしかしたら何か起こったのかなと思いました。しかし、こうした逆転は自分の力だけでどうにかできるものではないのでただラッキーだと思っています。集中して次の対局に臨みたいと思っています。

3.銀冠という囲いに苦戦しています。どのように攻略するのがいいのでしょうか?

Ans.
戦略的には、銀に狙いを付けるの有力です。また、金も1枚はがしたいところです。具体的にどのように攻略するかは局面次第です。

4.近年、コンピューター将棋が急速に強くなっていることをどう思いますか?将棋に何か変化はあるでしょうか?

Ans.
確かにハイレベルになってきています。私個人の意見としては、負けないようにとにかく頑張りたい(笑)

5.攻めと守りのタイミングが難しく困っています。

Ans.
まず、守りに関しては金銀3枚で囲いを作ることが非常に重要となります。一方攻めに関しては、飛角銀桂で攻撃態勢を整えることが重要になりますが、飛角のまわり駒をおかないことが大切です。目標になるだけでなく、大駒の働きを弱めてしまいます。

非常に簡単な説明となってしましましたが、羽生先生の急所をとらえた回答が印象的でした。
 

Habu-sensei

i'll write about habu-sensei in English.
maybe you can find some mistakes in my english,but don't care so much about it^^;

you know,habu-sensei is one of the most famous,strongest and awesome professional shogi players.
i think he is over the God ,so i can't find the most appropriate adjective to give..


anyway,very thankfully he participated in AISEP2008 as well as the 1st AISEP.
i deeply appreciate it,for i wondered he couldn' t have come to Beijing because he's busy by far.


on the 2nd day,we talked with him after the party.


i thought he organaized his knowledge so systematically.
amazingly,he listened to delegates(of course in english) and spoke to them in it!!
to my regret,i couldn't record his speaking(cause the battery of my camera had gone),however we,fortunatelly could listen and speak to him,will remember his performance and his idea.


i asked him one question how to popularize shogi to women.
he answered me "i don't have any specific way for that now,but some women・・・for example kasai-san just plays shogi and tells how interesting it is to people around you,it's so important."

what he meant is just to have a relationship with shogi contributes to popularize it.
in this meaning,i think AISEP takes an active role.

AISEP2008 by Voon!

Hey, another post about AISEP 2008!!

http://ryou-takehito.livejournal.com/9028.html

There are so many photos and you can enjoy them :-)

全部英語ですが、なかなかの長編力作です^^
とにかく楽しんでくれてた様子が伝わります◎

会場の窓から見た高層ビルの様子など、こちらのブログにはない写真もありました。とにかく・・北京の中でも金融の中心地でもあるとっても良い場所に滞在させていただいていたのでした^^;

31日夜の、学生と羽生先生の対談について
Voonのブログより引用です:

After that we actually get to have a small talk session with Mr. Habu! =D

Below are some questions that I have personally asked Mr. Habu:

Me: Why do you want to become a professional Shogi player and what motivates you to continue playing Shogi?
Habu: Well, I started playing Shogi when I was a little kid and because I love Shogi a lot and without giving too much thoughts and consideration I just became a professional Shogi player by the time I have realised it. So what motivates me to continue playing Shogi is I'm looking forward to see new kinds of tactics or strategies I would discover during my title match. That itself could motivates me to continue playing Shogi alot.

Me: Instead of dreaming to become a professional Shogi player, is there any other dreams that you have ever thought of?
Habu: Well, we all have different sorts of dreams. But if you're talking about recently, about six or seven years ago I've dreamt of becoming a baseball player.

Me: So do you have any dreams that you hope to achieve in the future?
Habu: Well, when I was around 17 years old I was playing against a 60's year old Shogi player. Normally we, as professional players, have to take up some time to make our next move however he could just instantly play a move with accuracy and strength. He doesn't need to waste any time at all to think of how to response to my move. So I really do hope I can achieve capabilities like his in the future which I don't need to waste any time for my next move.

I'm sure I asked more but I couldn't remember.


最後に、彼からAISEPメンバーへのメッセージもありました^^

Anyways I would like to say a few words to all the members of AISEP:
Thanks for all the things and stuffs you have done! I'm really really glad I have met everyone in Beijing. You all are the best! I hope I can get to see you all again next year or sometime later in the future! Anyways I wish you all good luck in life and may angels watch over you while you're lonely or sad! Once again thanks for everything!


嬉しいことです。

See you again, hopefully in the near future, Voon!!

2日目:景山棋院

ちょっと間が空いてしまいましたが、5日に投稿した月壇公園の記事の続きです。


月壇公園を後にしたAISEP一行は景山棋院へ移動。バスとはいえ、なんだかんだと移動には小一時間かかります。さすが北京。広いですねぇ。


・景山棋院

(概要については、5月27日の投稿「Fieldwork in Beijing」をご覧下さい。)


景山棋院は北京の真っ只中、ひと昔の建物がずらりと立ち並ぶ地区の一画にありました。

5階建てくらいの雑居ビルの中は階ごと、部屋ごとに分けられ、それぞれシャンチーやチェス・囲碁を楽しめるようになっていました。(そうはいっても基本的にはシャンチーを指す人が多かったですが)

ここからは羽生ニ冠も合流しての見学です。




                 AISEP一行を歓迎する横断幕



北京スタッフの中山さん(手前)の通訳で席主・張国権さん(右)の説明を聞く羽生二冠



まずはシャンチーの部屋に。ちょっとした大会でも開かれていたのでしょうか、奥にあった部屋は満席で、ややピリピリした雰囲気でシャンチーが指されていました。奥の部屋の入り口には「喫煙禁止」にあたる中国語の張り紙があったはずなのですが…奥の部屋の中はタバコくさかったです(笑)

手前の部屋では数人がシャンチーを指していました。数人と聞くとまばらな感がありますが、棋院を訪れたAISEP一行は20人以上の人数なので、奥の部屋には入りきらず部屋の中はけっこう手狭な感じになっちゃいますね。

またこの棋院で初めて、中国で使われている対局時計を見ることができました。時計を使って指している2人の対局の残り時間を見ると、どうやら持ち時間は各30分以上という感じ。やはり道場、腰を据えた勝負ですね。

そのあとベランダらしきところを通って別の部屋へ移動。ベランダには碁盤が3面置かれ、シャンチーや囲碁などの沿革を示したボードが掲げてありました。

           ボード(右)や、写真を見ながら説明を聞く羽生二冠


もちろん説明は中国語なので殆ど読めませんが、シャンチーなどのボードゲームに対する景山棋院の貢献ぶりがうかがえる資料でした。

さて、次の部屋は小学校低学年くらいの子供たちが10人ほど、キャイキャイ言いながらシャンチーを楽しんでいました。指導役らしい大人が1人いたところをみると子供教室といった感じ。リーグ表のようなものが見えたので総当たり戦をやっていたのかもしれません。子供たちはキャイキャイ言いながら走り回っていて、「コラッ、客人が来てるのに静かにできないかっ」的な感じで叱られていました。こんなところは、ぜんぜん日本と変わりませんね。

                 シャンチーの駒を並べている子供


とはいえ、そんな年齢の子供たちに将棋を教えている場所が日本にどれくらいあるんでしょうか…



+++++++++++++



この景山棋院を訪れてみて、やはり道場だけあって、単に娯楽としてシャンチー(など)を楽しむ人だけでなく、競技として指しに来る人も多いのだろうなという印象を受けました。北京の人口の多さを考えれば、私設であっても、こういう道場のような施設はもっとたくさんあっていいんじゃないか、とも感じます。

北京市内にこうした施設がどの程度存在するのかはよく分かりませんが、恐らくシャンチーにおいてはそこまで多くの道場的施設が求められているわけではないということではないでしょうか。どちらかといえば、公園などで楽しむようなコミュニティ内の娯楽シャンチーと、道場で指される競技としてのシャンチーがうまく共存できているということだと考えます。

この北京のシャンチーの状況と比べると、日本では縁台将棋などの側面はかなり失われて、現在のところ頻繁に将棋を楽しむ人々の多くは(ネット将棋はともかく)競技としての将棋プレーヤーなのではないか、という印象があります。将棋サークルの会室や道場/教室など以外では、将棋を指している光景をなかなか見かけることはありません。

純粋な娯楽としての側面が乏しくなっている以上、これからは将棋道場が競技としての将棋に寄与するのはもちろん、地域の人々にとっての一種の文化センター的な役割を果たせるようになることが…もっと重要になってくるのかもしれません。

2日目:昼食&月壇公園&オリンピックセンター

こんにちは。2日目の昼食、月壇公園、オリンピックセンター見学について書きたいと思います!

・2日目昼食
 午前の各国将棋紹介セッションが終わり、いよいよ昼食。とても雰囲気の良いお店でした。本場の円卓に少し感動。 
フランス人のエルワンが箸の使い方に苦労していました。中国の箸は日本のものより長く太いので、私でも最初は苦労してしまいました。
エルワンは日本将棋、日本文化に興味があり、DSの漢字トレーニングのソフトを持っていました!大げさかもしれないですが、日本人として嬉しかったです。あと、マレーシアのVoonの日本語の発音のうまさには驚かされました。そういえば、3日目のパーティーでは日本人と間違えられていました(笑)
海外参加者とも完全に打ち解け、とても楽しくおいしいお昼を過ごすことができました。

・月壇公園
 現地の方々がシャンチー、トランプなどに興じておられました。みなさんの、会話をしながら楽しそうにしていらっしゃる姿が印象的でした。私は、日本でも生で縁台将棋を見たことがなかったのでとても興味深かったです。
インタビューをしてみると、みなさん娯楽として純粋にシャンチーを楽しまれているとのこと。シャンチーの面白い所を尋ねてみると、「ココが面白い、というのはない。面白いから面白い。」と言われました。シャンチーは生活の中に当たり前にあるもの、欠かせないものであるようです。
日本の将棋の事も紹介してみました!「日本の将棋は、取った駒が使える。」と知ると、とても驚かれていました。

・オリンピックセンター
 周知の通り、今夏北京でオリンピックが開催されます。そこで、オリンピックセンターを見学しに行ってきました!!独特な形で有名ですよね。遠くからしか見られなかったのが少し残念でしたが、記念になりました。観光客の方も結構いました。やはり注目度が高いんですね。
シャンチーの大会がパラリンピックの後に開催されるようです。日本では、将棋は文化として捉えられていますが、中国ではシャンチーをスポーツとして捉えているようです。ここにも違いを発見することができました。

自己紹介動画(1)

Paul



所司先生

2008年6月10日火曜日

初日


こんばんは、笠井です!


初日、私達日本側参加者&スタッフは10時55分成田発・13時50分北京着(現地時間)のJAL781便で日本を発ちました!


事前に何度もミーティングを重ねていたため、もうこの時点では実はお互いにみんな顔見知り。

飛行機の中では将棋を始めとする色んな話題に花が咲いていたようです。


北京空港に着くと、北京側スタッフの中山さん・参加者のStephan・Paulのお出迎え。
香港出身で現在Oxfordに通っているPaulは1stAISEPにも参加しており、しばらく空港で久闊を叙しました。


私達が宿泊するホテルは京倫飯店(http://www.jinglunhotel.com/jpindex.html)というところで、中国でも五つ星ホテルとのこと。
以前澤田さんがアップしてくれた写真にもあった通り、とても素敵なところで私達は3泊4日を快適に過ごすことができました。(セッティングして下さった国際交流基金の皆様、本当にありがとうございます)


*****
あんの君



スタッフ太地君




*****


ホテルでしばらくまったりした後、夕食前に簡単な自己紹介!
自己紹介だけでは物足りないので、日本で買ってきた双六を使って話を膨らませてもらうことに。笑

六面体の各々の面には
・悲しい話
・笑える話
・恋の話
・初めて将棋をしたときの話
・一番腹が立ったこと
・自慢できること

があって、転がして上部に出た面の質問に即興で答えてもらうというもの。

シンガポール出身のNingは「初めて将棋をしたときの話」で、彼自身は将棋に関する知識はルール程度らしいのですが、AISEP責任者の山内が好んで指す「一分切れ負け将棋」を初めて見たときにいかにスリリングだったかを語ってくれました。

ちなみに「恋の話」が出ると大抵皆さん困っていました。。。笑


その後は夕食会に!
ここでもまた、国際交流基金の方々に連れられて素敵な中国料理のお店に。

中国の文化は日本の文化と違い、「お客さんにご飯を全部食べられたらきちんと歓待できていない」と言われ本当に食べきれない量のご飯が出てきました。

とても美味しかったです^^ごちそう様でした。




っと、ここで!
一日目の総集編を動画で作ってみました!!

たぶん色々語るよりもこれを見ていただいたほうがいいかもしれません。(アップしてくださった、牧野さん本当にありがとうございます)

http://jp.youtube.com/watch?v=s9sJJwWrBA0

ぜひご覧になってください。



そんなこんなで、スタッフ笠井は夜遅くまで次の日の英語でのプレゼン練習に牧野さんをつき合わせてから就寝いたしましたとさ。

2008年6月9日月曜日

みんなの将棋/シャンチーの活動紹介(1)

こんにちは。堅苦しい話に戻ります。笑

5月31日には、各自の将棋類に関する活動の紹介セッションを行いました!将棋のルールなどは、今の時代ならインターネットですぐにわかるもの。むしろ、「その将棋類にはどのような魅力があるのか?」「その将棋類と、普段どのように関わっているのか?」「自分の国では、どれくらいの人が取り組んでいて、どんな人たちがいるのか?」などなど、人と将棋類のかかわり、社会の中での将棋類、に即した発表を各自が行いました。

"Activity Sharing"という名前のセッションです。


まずトップバッターはAlexこと李鵬宇くん。北京の首都経済貿易大学をもうすぐ卒業予定で、ビジネスマンになるとのことです。自分の大学のボードゲーム部にて、日本将棋を導入し、10人弱の愛好者を生み出したとのこと。筆者・かずまは隣で議事録をとっています。そのパソコン画面は、スクリーンに映し出されていて、全員がその場で見ることができています。

(発表要約)
・1995年以来、李民生先生によって北京における将棋普及が始まりました。
・中国を見渡せば、上海や広州、青島でも普及が進んでいて、特に上海では10万人以上(!)が将棋の指し方を知っています。北京では推定5万人くらい。
・日本文化をもっと知りたい、というのが動機となっていることもあるようです。
・北京では、インターネットでなら毎日将棋を指している人もいます。
・対面で指す場所は、北京市崇文区にある少年宮。行政府が管理している、お稽古事の教室が集まったような場所です。先生は李民生先生。
・20人から30人くらいのクラスが二つあり、全部で50人ほど。



途中からはAlexと同じ、李民生先生の教え子第一世代、Zhao Chen(チャオ・チェン)も一緒に説明を始めます。チャオ・チェンは北京で育ち、いまは香港の科技大学で学ぶ、英語のとても堪能な学生です。

(引き続き要約)
・中国の子どもの親たちは、子どもたちの健康や教育にとても熱心なので、将棋を学ぶことが子どもに良いと思えば、どんどん学ばせます。
・しかし中学に入って勉強が大変になると、将棋をやめてしまうことも多いのです。
・毎年たくさんの子どもが辞めて、かわりにたくさんの子どもが入ってくる。入れ替わりの激しさは、普及においては弱点になるでしょう。

・今後の課題としては、以下の3つがあげられます。
(1)マンパワー(人手、人材)
李先生は偉大だが、後継者があまりない。
(2)勉強の優先
中国は人口の多さから熾烈な競争が受験などで行われます。そのため、早い段階で将棋をやめてしまう子どもたちも多い。
(3)ファンド・レイズ(資金の問題)
少年宮に割り当てられるお金は限られています。協賛企業を探そうにも、なかなか難しいのが現状です。(ちなみにAISEPは、日本企業であるCANON様、富士通様からスポンサーを頂くことができました。ほかにも、日本企業がスポンサーとなって北京で将棋大会を開催した例があるようです。)

以上になります!次回へ続きます~

北京側スタッフの皆さんについて

引き続き牧野です。
このブログはわれわれAISEP日本人スタッフによって運営されていますが、北京側でも一生懸命活動してくれているスタッフがいます。国際交流基金北京事務所の藤田所長をはじめ、学生スタッフの熱意は素晴らしいものがあって、日本側も負けてられないなぁ!と思いました。


まず中山しんちょうさん!
中国語、上海語、英語に日本語・・・カトリンガルというのでしょうか?あらゆる言語を自在に使いこなします!
なんとわたしより2歳も年下らしいです。。。そうとは思えない落ち着きと手際のよさ、とてもデキる方でした。
いつも笑顔を忘れず、話し口も穏やかで、こちらの細かいお願いにも快く応じてくださり、感謝感謝です。
特に、会期3日目にスタッフ中村太地くんの誕生日があったときはとっても大きな誕生日ケーキを手配してくれました。
しかも前日太地くんが「チョコレートケーキが好物だ」と話していたのを聞いてらしたそうで、チョコケーキを買ってくださってたんです!
なんて気遣いのある、素晴らしい方なのでしょう。
牧野&笠井はしんちょうさんのいいひとっぷりにメロメロでした(笑)

しんちょうさんについてはスタッフ笠井のほうから更に更にアツいメッセージが寄せられると思うので、期待して待っていましょう!

そしてもう一人の北京学生スタッフ、加藤嘉一さん!

今や北京語も英語も日本語も自由に使いこなしています。すごいです。
ほかにもNHK中国語講座のテキストにコラムを持っていたり、ブログは一日に50万アクセスだとか、北京のマスメディアに加藤あり!見たいな感じです。
わたしは個人的に駅伝が大好きなので、コアな陸上トークで盛り上がってしまいました。かなり活性化しました。楽しかったです。
とても個性的で、あらゆることに全力投球している様子が伺える方でした。
そのパワーには感服です。わたしも責めてなにか一つ、一生懸命取り組めることを作りたいものです。

加藤さんに関しても笠井の方からやはりアツいコメントがもらえると思いますのでお楽しみにー!!!

北京よもやま話!

こんにちは!スタッフ牧野です。
わたしからは、羽生先生の講演会について・・・といきたいところですが、堅苦しい話が続くのもなんなので、まず、北京よもやま話をさせていただきたく思います☆



3日目の夜、わたしたちはホテルの一室に集まって将棋を指しました!参加者のみんなは毎晩のように指していたようですが、わたしは今夜が初めてです。
現役中学生の刀禰くんに簡単な詰将棋を出題してもらうところから始め、皆さん優しいのでほめて下さるのをいいことに、調子に乗って6枚落ちで対局を申し込みました!
苦戦しているうちに、夜が明けてきました。無事徹夜完了です!

というのも、北京では朝4時47分から天安門広場にて国旗の掲揚があるらしいのです。これは絶対みたい!でも寝てしまったら起きられないと思ったので、奮起して徹夜した次第です。
ぐっすり寝ているみんなをちょいちょい起こしてみたところ、6人が集まりましたので、ホテルからタクシーで天安門広場に行きました。

天安門広場は・・・とにかく広い!!!!!!!!
タクシーを降ろされたのが広場の端っこだったのもあって、国旗の揚がるポールが遠いです。歩いても歩いても近づかないので、走っちゃいました。でも遠いです。なんでも、100万人は収容できる広さだとか・・・中国のスケールの大きさを感じました。

われわれがポールにやっと近づいたころ、ちょうど国旗の掲揚が始まりました。国歌(たぶん)にあわせて、ゆっくりと国旗が揚がっていきます。風がなかったので旗がたなびかなかったのが残念でしたが、それでもなんだか荘厳な風景でした。


現地の人は、来ようと思えば毎日こられるだろうに、それでもいっぱいいました。中国にとってこの儀式がすごく重要なものなんだろうなぁとおもいました。
天安門広場にはほかにも、戦没者を祀る碑や、国会、博物館、などいろいろな主要な建物が集まっていて、これぞ北京の中心地!という雰囲気を醸し出していました。朝の空気はさわやかで、とても素敵な風景でした☆

2008年6月5日木曜日

2日目:月壇公園(報告・考察)

月壇公園は北京市の中でもわりと昔ながらの風景を感じさせるところにありました。私が予想していたほど広い公園ではありませんでしたが、中には数十人~100人くらいの市民がいたように思います。

               月壇公園内で営業していた青空床屋

シャンチーやトランプ、囲碁を楽しんでいる人がたくさんいる他、青空床屋をやってる人がいたり、おしゃべりや昼寝を楽しむ人もいたり。公園が真に機能しているというのはこのような状況を指すんだろうな…と感じます。土曜日だったということもあったでしょうが、日本の公園でこんな風景は見られないだろうなと思わされた瞬間でした。

            公園でシャンチーの対局を楽しむ市民ら

    北京からの参加者の1人、蒋春さん(右)の対局を観戦する参加者、スタッフら

さて、さっそくインタビュー敢行だっ!

と思ったのですが、皆さん真剣な表情でシャンチーを指していて、周りの人もあまり言葉を発しません。公園だからワイワイガヤガヤとやっているのかな、と思っていただけに、気軽にインタビューする雰囲気じゃないのかなと思いきや、実際にインタビューしてみると気さくに応じてくれました。

           インタビューを試みるスタッフの笠井さんと中村太地四段



以下インタビューの内容(一部)です。(後ほど付け足すかもしれません)


++++++++++++


Q:ここでどれくらいシャンチーをやっていますか?  
A:公園ができてから。6年くらい。

Q:みなさんお知り合いなんですか?  
A:もちろん、ここに来るたいていの人は知り合いですよ。

Q:この中で一番強いのは誰ですか?  
A:そういうのはありません。勝つとか負けるとかは関係なくて、みな純粋に娯楽として楽しんでいます。

Q:どのくらいここに来て指していますか?
A:毎日ですよ。暑かろうと寒かろうと毎日ここに来て指しています。

Q:日本の将棋は知っていますか?
A:将棋(Jiangqi)? 知らないねぇ。

Q:将棋を教えてくれたら覚えてみたいですか?
A:面白そうだね。その将棋とやらをこの北京で広めてみてはどうですか?


++++++++++++


公園でシャンチーを指す人たちの気持ちは「純粋に娯楽として楽しんでいる」という一言にすべて表現されているように思います。強くなりたいと思うわけでもなく、大会に出てみたいと思うわけでもなく、シャンチーを通じて共に集い来る人たちと娯楽を共有する。しかも公園にはシャンチーの盤が彫られた石のテーブルが普通に置かれている(日本だと天童くらいでしかなかなか見ることができないのではないでしょうか)ことからも、それだけシャンチーという遊戯が中国の人民に深く浸透している証であり、都市部でもシャンチーがまだまだ「コミュニティツール」が成立していることを理解できた気がします。

ただ、あえて言うならば、土曜日の午後なのにシャンチーを指しに公園に来ている子供が一人もいませんでした。たまたまその日はいなかっただけかもしれません。しかし、いくら毎日のように公園でシャンチーを楽しんでいる人たちがいるといっても、シャンチーを指しに来ている子供がいなかったということは… 公園での青空シャンチーが大人たちだけの娯楽なのか、あるいはシャンチーを楽しむ子供が少なくなっていることを示唆するものだったのか…興味深いところといえるでしょう。



次回は景山棋院について報告いたします。

2008年6月4日水曜日

AISEP2008 ご報告 ~羽生先生講演会~

みなさんこんにちは、スタッフの小林千秋です。

北京より帰ってまいりまして2日がたちました。
3泊4日のフィールドワーク、ディスカッションは終りましたが、これからは活動報告をどんどんしていきたいと思います!

私からは、3日目にありました羽生先生からの講演についてまとめさせていただきます。
内容は多岐にわたりました。
大雑把なコンテンツと私が印象に残ったことを述べたいと思います。

概要

・ 日本将棋の歴史
 (家元制、芸術的な詰め将棋の数々 → 国が力を入れていた証)

・ チェス、チャンチーなどの海外の将棋および日本将棋との比較
 (プロ、アマの境界線、アマチュアの大会運営の仕方の違い、大会日程の違い → 国民性の違い)

・将棋のとらえ方
 (日本は伝統文化、中国はスポーツ!)

・近年の将棋動向
 (テニスやゴルフと同様親が子のケアをしなければ大変
   → 全国大会、普段の道場での練習への付き添いなど)

・お稽古としての将棋  
  (Ex.落ち着き、礼儀作法、集中力、思考力(創造力、想像力など)が身につく)

・羽生先生の考える将棋から得れるもの
(将棋は難しい、なかなか面白さが分からない
   → 楽しみを知るまで、我慢し辛抱する
    反省、検証することが身につく → 全ての分野で生きるスキル
    したがって強くなるためにも、他の分野に生かすためにも感想戦はとても大切 
   プロの感想戦は1~1.5時間、
    中盤以降二度と現れない局面に関しては率直な意見をぶつけ合う
  言葉が通じなくても感想戦はできる → 国境を越えたコミュニケーション

・情報と知識 
 (知識、一生懸命の人なら誰でもある → これから何が作り出せるか?
  創造 空白がないと生まれにくい、知識ばっかでは生まれにくい、
  空っぽにする作業が必要)

・ここ数10年の変化、暗黙のルールがなくなりつつある
 (こんな手を指すと師匠が怒る、みたいなこともやってしまう(新戦法がうまれる)
  自分の経験、知識が役に立たない   
  しかし、直接は役にたたないが習得の仕方が身につく → 体験が多いほうが有利)

・海外の普及
  ( 英語の本の出版が重要(現在はほとんど自費出版だけ)
   今後こうした部分からサポートしていく必要がある)

......

大まかな内容以上になります。
大変盛りだくさんでしたため全部を紹介しきれないことが残念です。

以下に私個人の印象深かったことについて述べます。

感想
まず最も印象深かったことは、「できるだけ過去の出来事は忘れるようにしている」と言う台詞でした。
これは、対局で勝った場合も勝ったことを忘れて次の一局に切り替えることであり、また、
負けた場合も反省をした後はできるだけ早く忘れるように心がけていると言う意味です。

私はもちろんそうですが、多くの人は過去の成功や失敗にとらわれてしまうことが多々あるのではないでしょうか?
しかし過去の成功に満足しきってしまうとその後のモチベーションが下がってしまうようです。
羽生先生は過去の結果を忘れることでそうした障害を避けているとのことです。

では、羽生先生の将棋を指すモチベーションは何なのでしょうか?

羽生先生「それは1局1局の中で常に新しい発見があるためです。今までにない発見をすることが面白      
      くそれがモチベーションになっています」

どうやら羽生先生は「普遍なもの」を目標にしているようです。
羽生先生の永きにわたる活躍はこうした考え方によるのかもしれません。

月壇公園って??




こんにちは!一馬です。記事を更新していきます^^

下の、笠井さんの記事に出てきた「月壇公園」。これはなんでしょう?

北京では、そこかしこの公園で、その近隣に住む方々、特にお仕事をリタイアされた方たちが日々シャンチーに興じる風景が珍しくないそうです。石で出来たテーブルがあって、シャンチー用の盤が彫られているのもよくあることなんだとか。

たしかに、行ってみると、たくさんのおじさん(と少しのおばさん)たちがシャンチーに興じていました。中国の人々に、どのようにシャンチーが溶け込んでいるのか。これを聞いてみない手はありません。

たいてい毎日来ていて、特に強いとか弱いとか関係なく、楽しんでおられるとのこと。詳しいインタビュー結果等については、企画担当の細川くんの更新があるでしょう^^ まずは写真で、雰囲気だけでも。

ちなみに、おじさんたちは思ったよりもフレンドリーでした。中国語は日本語に較べて語気が強かったりすることもあり、普通に中国の人が話しているのを聞いても日本人はついつい「??なんか怒ってる??」なんて誤解しがちです。ましてや、普段着のおじさんたちであればなおさら、近寄りがたい雰囲気もあったのですが、実際にはごくごく自然にインタビューにも応じてくださり、AISEPの参加者の一人が対局を申し出ても、快く応じてくださいました。

ぼくは個人的に、北京大学との学生フォーラムの運営にも携わっていて中国のエリート的な学生との交流も多くありますし、また、昨年12月に日中こども将棋大会へ審判長として参加した際に中国の一般の子供たちとも接した経験があるのですが、一般のおじさんたちと実際に面と向かってコミュニケーションしたのは今回が初めてでした。

一度でも会って雰囲気を感じるのと感じないのでは、実感として体感できる世界の広さに大きな違いが生まれます。AISEPは、生の体験、その現地でしか得られない経験を重視しています。まったく未知で、うっすら怖いくらいであった中国の公園が、少しだけ、身近になった瞬間でした^^

二日目

笠井@日本です!


最初に。
今回のAISEPではリアルタイムウェブ中継などを導入してアウトプットをばんばん出して行こうとしていたのですが、技術的な都合でできず申し訳ありませんでした。

代わりといってはなんですが、帰国した今、スタッフみんなで写真をまじえつつたくさん更新していきたいと思います!
(と言いつつ携帯からの更新なので写真がなくてごめんなさい)

2日目の午前中は、参加者それぞれの国の紹介や、将棋とのかかわり合い、懸念していることなど自由に発表してもらいました。

マレーシアのVoonは、本などで独学で将棋を覚えたとのこと。
「自分の国で将棋を指す人は1人もいない」としきりに嘆いていたのが印象的でした。


マレーシアに限らず、世界中に個人で将棋を楽しんでいる方って結構いるのかもしれません。

ネットがこれだけ隆盛していると言っても、月檀公園で縁台シャンチーを楽しんでいた方達を思い出すと、やっぱり身近に将棋を楽しめる仲間がいるのといないのとでは大きく違う気がします。

2008年6月1日日曜日

続、一日目。

ここどこなんでしょうね?

一日目、集合写真。

時間が前後してすみません。
日本人スタッフ・学生到着当日です。
笠井さん・まきのさんがかわいいですね☆

羽生先生


間近に名人戦第5局を控え、多忙なスケジュールの中
講演に来てくださいました。

夕食!





初日、平日なので試験や企業インターンをしていた北京の学生も全員揃って、夕飯へ。もちろん中華料理です^^



1枚目:
右列前からAlex, マレーシアのVoon, 太地くん(プロ四段ですが、今回は特別に早稲田大学生としてスタッフ参加。わいわい仲良くやってます)、早稲田院のちあき君、中学生のとね君。
左列前から、北京出身で香港科技大のZhao Chen, 国際ビジネスコンテストスタッフ経験もある慶応大学のえのもと君、高校選手権団体全国準優勝経験の、慶応大学ささき君、首都経済貿易大学@北京のMay, 香港出身でOxford大学院在学中のPaul。

2枚目:左列前から三番目が、国際交流基金北京事務所長の藤田さん。右列前から2番目は首都経済貿易大学
のWendy,その後ろが中央大学生でスタッフのYoh。

3枚目:左列一番前が、北京大学側スタッフの中山くん。北京大学日本人留学生会副会長でもあります(@_@) 右列一番前は、同じく北京大学側スタッフの加藤嘉一くん。今、NHKテレビ中国語会話講座のテキストにエッセイを連載中。

食べきれないほどの量の料理が出てきました。中国の文化だそうです。全部食べちゃったら、「足りなかった」と解釈されてしまうのだとか。日本では、うっかり残したら何か不都合でもあったのかと思われてしまいそうなところですが>< 



ちなみに、出身国紹介セッションでは、ニンがシンガポールの紹介。とね君が日本とカナダ。ポールが香港。エルワンがフランス(!)。ヴーンがマレーシア。そしてzhao chenが中国を紹介してくれました。

エルワンは、ソルボンヌ大学を卒業した後に別に大学に入りなおし、日本文化を勉強しているフランス人です。アジア文化への興味と将棋への情熱から、今回の参加を希望したとのこと。日本将棋や将棋界にも精通しているため、参加を受付ました。

自己紹介&自分の国紹介セッション!




今回の主なプログラムは、以下のとおり。

30日:
自己紹介&自分の国紹介セッション

31日:
将棋類に関する各自の活動紹介セッション
将棋類が、今抱えている問題について、ディスカッション
月壇公園にて、シャンチーをするおじさんたちを見学
景山棋院にて、シャンチーの様子を見学
羽生先生と、英語でのディスカッション企画

1日:
羽生先生講演会
記者会見
ディスカッション
プレゼンテーション

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30日、到着後すぐに国際交流基金北京事務所に場所を移して自己紹介セッションが開始されました。

各国から来た参加者総勢14名の自己紹介。ドンキで売っていたサイコロを使って、ひとりひとり「笑える話」「悲しい話」「最近怒った話」などなども披露していきます。

写真1枚目:左がシンガポール出身のニン。去年に引き続き、アメリカはスタンフォード大学からやってきてくれました。その右に座っているのが徐博信君(英語名スティーブン)。日本語と英語、中国語が全部話せます。高校時代に日本将棋の本を中国語で出版し、北京市内で英語やら数学やら1位の成績を取りまくっていた英才です。

写真2枚目:所司先生は、学生たちと全工程を共にしてくれます。日本将棋のみならず、Non-Chineseのシャンチー世界チャンピオンでもある先生の自己紹介と、僭越ながらハタで英訳する私です。

写真3枚目:去年に引き続き参加となった、北京における日本将棋普及の雄、李鵬宇君(Alex)。後ろで笑っているのはアマ女流名人で今回はAISEP副代表のYukiこと笠井さん。



中学生で特別参加のとね君は、カナダと日本の両方を、パワーポイントを使いながら英語で説明してくれました。英検1級のつわものです。
(しかし残念ながら、写真は取り損ねてました><)

そんなこんなで夕食へ。

到着!





(長らく、ブログへのアクセスがうまくいかず更新が遅れてしまいました。すみません。投稿方法が見つかったので、投稿を開始します!)

ちょっとした旅行気分で一路北京へ。朝8時半、成田空港第二ダーミナル集合。
海外が初めての人も、何度も海外へ行っているメンバーも、いろいろ。

今回は去年に比べ、日本側参加者も交えて事前に何度も何度も会ってきました。
うまくいくといいな、と思いつつ。



北京の空港は驚くほどスタイリッシュで綺麗で、しかし街に出れば渋滞が待っていて、そうして着いたホテルは五つ星の京倫飯店。高級ホテルに泊まらせていただけるのは、スポンサーの方々および国際交流基金北京事務所のご尽力のおかげです。

一息つく間もなく、香港代表のPaulに再会し、フランスから特別参加のErwannにも再会し"Salut!"とフランス語で挨拶を交わし、初対面となるVoonはとっても陽気なマレーシア人。

さあ、さっそく会場へ移動し中国側メンバーと顔合わせ、自己紹介セッションをはじめねばなりません。